本物の毛皮を「フェイクファー」として販売、百貨店に罰金
ニューヨーク(CNNMoney) 米国で高級デパートを展開するニーマン・マーカスなどが、本物の毛皮を「フェイクファー」として販売していたとして米連邦取引委員会(FTC)に摘発され、罰金を支払って和解した。
摘発されたのはニーマン・マーカスとネット通販業者2社。いずれも本物の毛皮をフェイクファーとして販売したことを認めた。
このうちネット通販業者の「ドクタージェイズ・ドット・コム」は、消費者を欺く意図はなく、表示上の手違いが原因だったと主張。ウェブサイトに掲載された5万品目のうち、手違いがあったのは数品目にすぎないと話している。
ニーマン・マーカスはさらに、ウサギの毛皮をミンクの毛皮と偽装していたことも判明した。別の3製品では法で定める毛皮の原産国表示を怠っていたことも指摘された。
FTCは、各社が支払った罰金の額を公表していない。しかし和解条件として、今後20年の間、毛皮商品について新たな偽装が発覚した場合は1万6000ドル(約150万円)の罰金を科すと定めた。