全米でファストフード店従業員スト、時給15ドル以上要求
ニューヨーク(CNNMoney) 米ファストフード大手のマクドナルドやバーガーキング、ケンタッキーフライドチキン(KFC)傘下のチェーン店などで働く従業員が29日、全米60都市で一斉ストを行った。時給を最低でも15ドル以上に引き上げ、労働組合の結成を認めるよう訴えている。
現在、ファストフード店の従業員の時給は全米平均で約9ドル(約900円)、年収は約1万8500ドル(約180万円)。米国勢調査局の基準で貧困と定義する2万3000ドル(4人世帯の場合)を大幅に下回る。
この日のストはボストン、シカゴ、デンバー、ヒューストン、ロサンゼルス、メンフィスなどの各地で行われた。ニューヨーク市では地元の政治家なども加わり、市中心部にあるマクドナルドの店舗前で抗議集会を開いた。
ストを呼びかけたのは従業員や聖職者で組織する団体「ファストフード・フォワード」。ファストフード業界に対する抗議ストとしては過去最大の規模だという。参加者の正確な数は把握できていないが、数千人規模になるとしている。抗議運動にはメイシーズやシアーズといった百貨店や小売大手の従業員も加わった。