上海の食肉工場、期限切れの肉を使用か 米大手チェーンに供給
ロンドン(CNNMoney) 上海にある米国系の食肉工場から期限切れの肉や床に落ちた肉が出荷されていたとのテレビ報道を受け、供給先の米大手外食チェーンなどが対応に追われている。
問題が指摘されたのは、米食肉大手OSIグループの中国法人、上海福喜食品の工場。地元テレビ局が21日、素手で期限切れの肉を扱ったり、床に落ちた肉を拾ったりしている従業員の姿を放送した。
この工場からはマクドナルド、スターバックス、KFCやピザハットを運営するヤム・ブランズなどの大手チェーンが肉を仕入れていた。
マクドナルドとヤム・ブランズは、同社からの仕入れを中止したと発表。ヤム・ブランズは同社の肉を使っていた商品を挙げ、一時的に品薄になる可能性があると説明した。スターバックスも、中国内の一部店舗で扱っていたメニューの販売を停止した。
OSIグループは報道を受けて「衝撃を受けている」との声明を発表した。「食品の安全性を損なう行為は一切容認しない」として調査に乗り出している。
上海の食品衛生当局は工場閉鎖を命じて調査を開始した。
中国では過去にも粉ミルク汚染など、食品の安全性を巡って重大な問題が発生している。