話題の「ラクダ」食品、世界に売り込み
(CNN) ラクダのミルクといえばもともと砂漠の遊牧民にとって欠かせない食品だった。だが最近、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイでは、ラクダのミルクや肉を高級食材として販売するビジネスが拡大。さまざまなラクダ製品が出回り、一部は外国でも販売されている。
ロンドンにあるセルフリッジズといった高級百貨店でも、ラクダのミルクを使ったUAE産チョコレートが販売されている。
「現在、ラクダミルクをクウェートやヨルダン、マレーシア、オーストリア、英国に輸出しており、非常に好評だ」と語るのは、UAEでラクダミルク生産を行っているキャメリシャスのバドリ氏だ。
ここ数年、キャメリシャスはさまざまな新製品を世に出してきた。最近ではラクダミルクのチーズを世界で初めて発売。2006年には数百頭に過ぎなかったラクダの飼育頭数も、今では4200頭に達している。関連会社のラクダミルクを使った高級チェコレート「アルナスマ」は先ごろ、ラクダミルクのジェラートを開発した。
「この分野では私たちは先駆的存在だ。さまざまな『史上初』を達成している」とバドリ氏は述べる。
UAEでは、他の企業もこの「ラクダブーム」に乗り遅れまいと動き出している。