TPP、参加12カ国が署名式

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アジア太平洋地域の12カ国がTPP協定に署名した

アジア太平洋地域の12カ国がTPP協定に署名した

香港(CNNMoney) ニュージーランド北部オークランドで4日、環太平洋経済連携協定(TPP)の参加12カ国の閣僚らが集まり、協定の署名式が行われた。

CNNの系列局TVNZによれば、市内ではTPPに反対する団体が大型交差点を封鎖するといった騒ぎも起きた。警察によれば逮捕者は出ていないという。

TPP交渉は昨年10月に大筋合意に達した。これにより、世界経済の約40%を占めるアジア太平洋地域の12カ国が自由貿易圏となる。

各国の複雑な政治的事情から、交渉は長引いた。

例えば日本の自動車産業や農家は、安い米国産品が流入することでビジネスが成り立たなくなることを懸念。オーストラリアでは、TPPにより医薬品価格が高騰するとの反対意見が出た。

米国では賃金の安い外国の製品と国産品との競争激化を懸念する声が出る一方、賛成派は輸出を促進し国内雇用を支えると主張した。

TPPは太平洋地域における米国の立場を強固なものとし、今後アジアをはじめとする世界の貿易ルールの決定においても米国の影響力を強化することになるとみられる。

中国はTPPには参加していない。中国は近年、諸外国と個別に自由貿易協定を結ぶ動きに出ており、これまでにオーストラリアやスイス、チリ、パキスタンなどと協定を締結している。

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