「英国のEU離脱、止められる」 ブレア元首相が明言
EU離脱の代償として、英国の景気は減速し、英予算責任局(OBR)によれば2017年の経済成長は2009年以来の低水準となる1.4%にとどまる見通し。
ブレア氏は、メイ首相が日産自動車に対して英国への投資継続と引き換えに何らかの対応を確約したとされる事例を引き合いに出し、「取引の内容は知らないが、我々が知っておくべきことがある」と強調。日産の事例は「(EUの)単一市場との関係を保つため、(英政府が)どれだけ譲歩しようとしているかを物語る」と指摘した。
さらにブレア氏は、「EU離脱やトランプ現象など、西側諸国を覆う大衆運動から正しい教訓を学ばなければならない」「そうしなければ、左派のポピュリズムが右派のポピュリズムに打ち勝つと本気で考える状況に至るだろう。だが決してそうはならない」と訴えている。