北朝鮮の3銀行、国際通信ネットワークから排除 SWIFT
香港(CNNMoney) 銀行間のネットワークを運営する国際銀行間通信協会(SWIFT)は8日、北朝鮮の銀行3行からのアクセスを停止したと発表した。ベルギーに本部を置くSWIFTは1万1000を超える世界の金融機関をつなぐネットワークで、送金や貿易の決済で使われている。
北朝鮮の銀行3行は2013年および16年に国連の制裁対象に指定されていた。
米財務省は昨年、北朝鮮が資金洗浄(マネーロンダリング)の中継地になっているとし、米金融機関が北朝鮮の金融機関に代わってビジネスを行っている「フロント企業」と取引することを禁じた。
米財務省によれば、北朝鮮の金融機関は国際的な監視をほとんど受けずに業務を行っていた。不正な目的での送金も容易に行えたとみられる。北朝鮮政府は、核兵器や弾道ミサイルに関連した支払いを国営企業やフロント企業を通じて行っていたと批判されている。
3行が制裁対象になったにもかかわらずSWIFTにアクセスし続けていたことは、今月の国連安全保障理事会の報告書で明らかになった。