出世のためには友を捨てよ? 「同類」との付き合いが足かせにも
(CNN) 新しい仕事に就いた時、最初は、同じような経歴や気質を持つ人と仲良くなるのが普通だろう。だが、そこで得られる快適さに浸り過ぎるのは危険だ。最新の研究で、自分と同類の人とばかり仲良くすることは、いずれは出世などへの妨げになる可能性があることが分かった。
職場では、時には無意識のうちに、民族や性別、宗教などが同じ人と親しくなる傾向があるということは、「同種親和性」として社会学者の間では何十年も前から知られている。
フランスの経営大学院インシアードが発表した研究によれば、同種親和性に基づいた人脈から得られる情報は、新しい仕事に就いた後、初期の段階では有益であることが分かっている。
この研究を主導した1人であるシンガポールマネジメント大学のゴクハン・エルタグ助教授(経営戦略論)は、新しい職場では、立場は非常に不安定で権限もほとんど与えられないが、同類の人と話すことで何がしかの情報を得られると指摘する。
しかし、出世をしたり、仕事で成果を上げたりした後もこの最初のグループだけにとどまっていることには、影響力や、職場での立場、信用の面などでマイナスの影響が大きいこともこの研究では分かっている。