心配性でも心配いらない、「ネガティブ思考」を成功の呼び水に
そして、非常にニューロティックな人も絶望する必要はない。単に自分に合った仕事を見つければ良いのだ。
英国の人事コンサルタント会社の人材開発専門家スペンサー・ロード氏は、ニューロティックな人は、ミスを非常に恐れ用心深いので、財務やコンプライアンス、リスク評価の仕事に向いていると指摘する。
さらに、優れた会社経営陣などには、ニューロティックな人が含まれていることも多いとロード氏は語る。
ロード氏が関与しているある取締役会には、リスクを嫌い、正確さを求め、細部にもこだわる、財務担当のニューロティックな女性役員がいる。この役員は他の役員のアイデアをしばしば葬り去ることもありあまり人気はないのだが、経営陣に欠かせないメンバーとなっているという。
外交的で陽気な人は、人間関係の構築が得意で目立ちもするが、それだけだと、見せ掛けだけで中身のない人物だとも見られかねない。
採用のときには、候補者の性格と組織・チームとの相性も考慮すべきだとロード氏は考えている。
技能、資格や経験の面では申し分なくとも、他の社員とうまく行かなければその採用は失敗だと指摘した。