声が低いと給料が高い? 研究で見えてきた相関性とは
(CNN) 政界や実業界で高い地位にあるリーダーたちは背が高い傾向にあることは、よく知られている。いわゆる「身長プレミアム」と呼ばれる優位性だ。最近の研究で、似たような相関性が声の高さにも表れることが分かった。それは、最高経営責任者(CEO)の声が低ければ低いほど、率いる会社は大きく、給料の額も大きくなるというものだ。
米デューク大学フュークア・スクール・オブ・ビジネスと米カリフォルニア大学サンディエゴ校の教授らが、米国で講演を行った男性CEO約800人の声の高さについて調査を行った。
過去に研究者が実験室で人工的に声の高さを調節して行った調査では、リーダーの声として好まれたのは低い声だった。こうした研究・調査を踏まえて、次に検討すべきは、こうした実験が実際のCEOの成功の水準に変換できるかどうかだ。
デューク大のウィリアム・メイユー准教授は、労働市場では声の低い個人と大企業との間に一定の相関関係が見られるとしながらも、こうした一致から有用な意味を見つけ出すためにさらに研究が必要だと指摘する。
声の高さは、背の高さや体の大きさ、顔つきなど、声以外の優越性を暗示する肉体的な特徴と関係があるのかもしれない。そして、そうした要素が高給取りのCEOになるために及ぼす本当の影響についてはまだ不明なままだ。