米スペースシャトル「エンデバー」、ロス市街地を移動 市民に最後の雄姿
ロサンゼルス(CNN) 引退した米スペースシャトル「エンデバー」は12日、「最後のミッション」に向けロサンゼルス国際空港を出発した。エンデバーは、約2日かけて陸路で今後展示されることになるカリフォルニア科学センターに向かう。
移動中、市民がゆっくり見られるように時々停車するという。一番の懸念は市民の安全であり、当局は市民がエンデバーを見ようとして私有地に立ち入らないことを願っている。
当局は数カ月前から、市街地での大移動に向け計画を立ててきた。エンデバーの移動を可能にするために、電柱や街灯が撤去され、さらに一部の街路樹が切り倒されたことから、住民から批判の声も上がった。
1992年に初めて打ち上げられたエンデバーは、米航空宇宙局(NASA)が2011年7月に30年に及ぶスペースシャトル計画を終了したのを受け、「ディスカバリー」「エンタープライズ」「アトランティス」と同様に博物館に展示されることになった。
エンデバーが展示される科学センターの館長兼最高経営責任者(CEO)のジェフリー・ルドルフ氏は、「エンデバーの新たなミッションは、あらゆる世代の人々に元気を与え、さらに次代の科学者、探検者、技術者に刺激を与えることだ」と語った。
エンデバーは10月30日から一般公開される。