318億円当選の男性が記者会見 「神様からの贈り物」
(CNN) 米高額宝くじ「パワーボール」で3億3800万ドル(約318億円)を当てた男性の名前が26日に発表された。男性は同日の記者会見で、「神様からの贈り物だ」と喜びを語った。
当選者はニュージャージー州で総菜店を経営するペドロ・ケサダさん。中米ドミニカ共和国からの移民で、メキシコ出身の妻との間に5~23歳の5人の子ども、そして孫が1人いる。
会見では通訳を通し、スペイン語で話した。「ただ喜びと幸せを感じている」と笑顔を見せ、賞金で生活が変わっても「私の心は変わらない」と語った。
25日の朝、徒歩で仕事に向かう途中、自分が宝くじを買った酒店に人が集まっているのを見て、だれが当選したのか見てみようと店に入った。持っていたくじを店員に見せると、当たりくじだと言われた。店を出てから思わず「身を隠した」と笑う。その夜は緊張して「目を閉じることができなかった」という。
記者団からは「ニュージャージー州にとどまるのか」「ドミニカ共和国へ帰る予定は」と質問が飛んだ。ケサダさんは19歳の時に米国へ来たと話し、今後のことは「まだ分からない」と述べた。
総菜店の仕事を続けるかとの質問には、朝5時から始まる長い1日を振り返り、自分も、そして今まで店で働いていた息子も、続けないだろうと答えた。
賞金で車を買うことも考えているという。「今持っている車は」と聞かれ、「自分の足です」と笑った。「具体的な方法は分からないが、困っている人たちを助けたい」とも話している。