カナダで数百人にコーヒーをおごる「事件」相次ぐ
(CNN) カナダのドーナツチェーン「ティム・ホートンズ」で、客が自分の後に来店した500人以上にコーヒーをおごるという「事件」が今週、少なくとも6件起きていたことが複数の報道で明らかになった。
カナダのテレビ局CTVによると、最初に起きたのは22日、アルバータ州エドモントンで起きた。20代の男性がコーヒーとドーナッツを買った後、店員に自分の後に注文されたLサイズのコーヒー500杯分の代金を自分のデビットカードから支払うよう頼んだという。
同店の店長は「(その客は)自分の幸せを人に分けてあげたいと思ったか、宝くじにでも当たったのだろう」と語った。
カナダ放送協会(CBC)によると、この後、カルガリーやオタワなど複数の都市で同様の出来事が5件発生したという。
このうち、最後にコーヒーを大量に購入した人物が名乗り出た。
モニカ・カバナフさんは25日、エドモントンの病院内にあるティム・ホートンズで800杯のコーヒーを購入した。カバナフさんはCBCのインタビューで「懸命に父親の面倒を見てくれた病院スタッフにささやかな恩返しがしたかった」と語った。
この店では同日、カバナフさんの前に別の人物が500杯のコーヒーを購入していた。
この一連の出来事は、ティム・ホートンズの売り上げに貢献しただけでなく、大きな宣伝にもなったが、同社は、これはあくまで偶然の出来事で、宣伝効果を狙った演出ではないとしている。