甘い清涼飲料水は老化を促進させる? 米研究
(CNN) 糖分を多く含んだ清涼飲料水には、白血球の老化を促進させる作用があるかもしれない――。そんな研究結果が米医学誌の今週号に発表された。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究チームは健康な大人の白血球を調査して、特にテロメアと呼ばれる染色体の末端部分に着目した。
テロメアは時間の経過に伴って短くなり、ある程度の短さになると細胞が死ぬ。このためテロメアが長いほど健康で若さが保たれ、短くなると健康状態が悪化して老化が促進されると考えられている。
研究チームは米国民の食生活などについて調べた1999~2002年の統計をもとに、飲料とテロメアの関係を調査。その結果、糖分が多い清涼飲料水の消費とテロメアが短くなる現象の間に相関関係があることが分かった。
一方、ダイエットソーダとテロメアの長さには相関関係は見られず、果汁100%のジュースを飲んでいる場合はテロメアがやや長くなる傾向があった。
この調査では、成人の5人に1人が毎日590ミリリットル以上の清涼飲料水を飲むと回答。研究チームによれば、毎日この量を飲み続けると、4.6年分の老化が進む可能性があるという。