青と黒? 白と金? ドレスの色論争に専門家も注目
(CNN) 「青と黒にしか見えない」「いや、白と金だ」――ドレスの画像を巡りインターネット上で巻き起こった議論に、専門家からも注目が集まっている。
発端はネットに掲載された1枚のドレス。人によって色の見え方が真っ二つに分かれると、世界中で話題になった。
どうして同じドレスが青と黒に見えたり、白と金に見えたりするのか。ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるウィリス眼科病院のジュリア・ホーラー博士は「食べ物の好き嫌いと同じような、個人差の問題」と指摘する。
私たちは目の奥の網膜にある錐体(すいたい)という神経細胞で色を感じている。錐体細胞はスペクトル感度の違う3種類があり、その反応の微妙な割合によって見える色が決まる。「99%のケースではだれにも同じ色が見える。しかしこのドレスは、ちょうど混乱が起きやすい配合になっているようだ」と、同博士は話す。
アリゾナ州スコッツデールでは2月27日、網膜の中心部「黄斑」を研究する学会の年次会合が開かれた。会場はドレスの色を巡る話題で持ち切りになったという。