スノーデン氏、「居場所を隠すスマホケース」を開発
ニューヨーク(CNNMoney) 米国家安全保障局(NSA)などによる広範な盗聴活動を暴露した元契約職員のエドワード・スノーデン氏が21日、利用者の居場所の発覚を防ぐスマートフォンのケースの開発計画を明らかにした。主にジャーナリストや人権団体関係者の身を守ることを想定しているという。
ケースはアップルの「iPhone 6」用で、「機内モード」にした際に、データが送信されるのを確実に防ぐという。
スマホを機内モードに設定すると電波のやりとりはなくなると思われがちだが、実はそうではない。例えば最近のiPhoneは、機内モードであってもGPS信号の送信は行っている。
ケースはiPhoneの下部にかぶせる形で、SIMカードポートに接続され、信号の発信を監視する。不要な信号を検知すると警報が鳴るほか、外部バッテリーとしても機能する。
開発はシンガポール在住の米国人ハッカー、アンドルー・ホワン氏と共同で進められている。電波をブロックする方法を見つけるため、2人はまずiPhoneの中身に詳しくならなければならなかった。
そこで中国南部深センの電子機器や部品の店が建ち並ぶ華強というエリアに足を運び、iPhoneのスペアパーツや修理マニュアル、それにiPhone6の詳細な設計図を手に入れたという。
2人は来年には試作品を製作したいと考えているが、あくまでも実験的なプロジェクトであり、大々的に売りだす計画があるわけではない。
「このプロジェクトは少ない予算で主にボランティアの協力で行っている」と2人は書いている。