オクラホマで地震が多発、シェールガス採掘に関連か
(CNN) 米オクラホマ州で12日から13日にかけて7回の地震が相次いだ。地震の多発とシェールガス採掘との関連を指摘する見方もあり、今後さらに強い地震が発生する可能性もあると専門家は警告している。
米地質調査所によると、12日の地震は最も大きなものでオクラホマシティー北部のラングストン付近でマグニチュード(M)4.3の揺れが観測された。12日の時点で建物などの損壊や負傷者の情報は入っていない。
CNN系列局KOCOによると、13日に起きた3回の地震もラングストン付近に集中し、そのうち1回はM4.0の揺れを観測した。
オクラホマ州では2009年ごろから地震が多発するようになった。同州で1978年から2008年の間に起きたM3.0以上の地震はわずか2回。ところが09年には20回、翌年は43回の地震に見舞われ、以後は2012年を除いて毎年増え続けている。
14年6月19日までの発生数は207回に達し、カリフォルニア州の140回を抜いた。
12日に発生した4回の地震は震源の深さが約8000メートル以内と比較的浅かった。一部で棚から物が落ちたり亀裂が入るなどしたが、建物が倒壊するなどの被害は出ていないという。
地震が多発するようになった原因は地質調査所などが調査中だが、シェールガスの採掘に伴い廃水や化学物質を高圧で流し込む水圧破砕法に起因する可能性も指摘されている。
地質調査所の専門家は、「過去半年の地震発生頻度をみると、さらに大きく破壊的な地震の発生を懸念する理由は十分にある」と警告した。