エジプト、新憲法の草案確定 暫定大統領に提出へ
(CNN) エジプトの憲法改正委員会は1日、新憲法の草案を確定した。草案はマンスール暫定大統領の承認を経て国民投票にかけられる見通しだ。
各界代表者ら50人で構成される同委員会は2日間にわたり、247の条文すべてについて採決を実施した。マンスール暫定大統領は3日にこれを承認し、国民投票の日程を発表するとみられる。
1日に国営メディアが伝えていた草案によると、新憲法は宗教政党を禁止し、軍の権限を強化する内容となっている。
エジプトでは7月のクーデターでムルシ前大統領が追放され、軍主導の暫定政権が成立。前大統領を支持するデモ隊と治安部隊が激しい衝突を繰り返してきた。11月30日には、暫定政権が最近施行したデモ規制法に対する抗議デモを治安部隊が排除した。
米国防省によると、ヘーゲル国防長官は30日、エジプト暫定政権のシーシ国防相と電話で会談し、デモ規制法への懸念を表明した。ヘーゲル長官は会談の中で、エジプト暫定政権が平和的な民主化を目指す姿勢は表現の自由への対応に現れると強調した。