エボラ対策チームが住民に襲われ8人死亡 ギニア
(CNN) 西アフリカの国ギニア南東部のリベリアとの国境付近で、エボラウイルスの感染拡大に関する周知活動を行っていたグループが殺害された。ギニア政府のカマラ報道官が18日に明らかにした。グループは現地の住民に襲われたと見られ、グループの中には医療従事者や地元の記者らが含まれていた。
カマラ報道官によると、今週初めに同グループがウォミーと呼ばれる小さな村に到着すると、村人たちがグループのメンバーに向かって石を投げ、グループは撤退を余儀なくされたという。一部のメンバーは無事に近くの町に避難したが、他の9人はウォミー周辺で避難所を探した。9人のうち生存者はわずか1人で、ウォミーの近くに隠れていた。
ギニア政府は、グループの殺害を強く非難し、殺害に関与した者たちを追い詰め、裁きを受けさせるとしている。カマラ氏によると、ギニア政府は現在行われている捜査を支援するため現地に治安部隊を派遣し、これまでに事件に関連して6人を逮捕したという。
西アフリカでエボラ出血熱の大流行が始まって以来、同地域で暴力事件が発生したのは今回が初めてではない。
国境なき医師団(MSF)のマーク・フォゲット氏によると、これまでもエボラウイルスに感染した地域に入ろうとしたMSF、赤十字、地元保健省のチームが、エボラウイルスが外部の人間によって持ち込まれていると勘違いした地元住民に石を投げつけられる事件が複数報告されているという。