秋元康、AKB48への思いを語る
秋元さんはAKB48楽曲の歌詞すべて自ら手がけているが、なかには性的な内容のものもある。13才や14才のメンバーもいる中で、そのような内容を歌うことをどう思うのか、との問いかけには、あくまで作詞家の使命として書いていると述べ、「一番大事なことは隠すことではなくて、それがどういう形で届くか、ということ」とし、「詞を読んでいただければわかると思いますが、そんな直接的な表現をしているものはティーンエージャー向けのものにはないです」と語る。
また、「彼女たちが今抱えている問題を、作詞家としてテーマとして挙げなければ、誰もが触れられないことで終わってしまう。(楽曲『制服が邪魔をする』の歌詞の)制服を脱ぎ捨てて、不埒(ふらち)な遊びをしたいという子がいることは確かなわけで、そういう子たちが、そんなことを思っていていいの、というリアリティーを実物大に描いているわけですね」と語った。
アジアに活動の機会を広げる傍ら、3月の東日本大震災後にはチャリティーイベントを行うなど、社会活動も行っている。「一番、AKB48のメッセージとして出したいのは、誰でも夢はかなうということを伝えたい。僕もプロデューサーとして、これがアジアをはじめ全世界で全て成功するとは思っていません。痛みを抱えながら、皆でがんばろうということの一翼を担えれば、と思っています」と話した。