テレビ局記者、生放送中に禁止用語で降板宣言
ニューヨーク(CNNMoney) 米アラスカのテレビ局で医療用大麻クラブについてのニュースを伝えていた女性記者が、生放送中に放送禁止用語を口にして、「やめます」と降板してしまうハプニングがあった。
CBSの系列局KTVAの記者だったシャルロ・グリーンさんは、ニュース番組の中でアラスカの大麻クラブについて報じていた。ところが突然、このクラブのオーナーは自分だと告白。「私はこれから自由と公正のための戦いに全精力を傾けます」「だからこの仕事は、まあ選択の余地はありませんが、f×××(放送禁止用語)it、これでやめます」と肩をすくめ、画面から姿を消した。
アラスカは11月4日、嗜好(しこう)用マリフアナ(乾燥大麻)合法化の是非を問う住民投票を控えている。グリーンさんが報道対象と密接なかかわりを持っていたことは利害の対立に当たり、自分で宣言しないまでも、降板させられていた公算は大きい。
直後に画面に登場した女性キャスターは、うろたえた様子で謝罪。同局のフェイスブックには「KTVAの記者が生放送中に不適切な言葉を使ったことをお詫びします」「この社員は解雇しました」という報道責任者のコメントが掲載された。
グリーンさんはその後、地元紙の取材に応えてマリフアナ合法化の問題に注目してもらいたかったと語り、気分を害した人がいれば申し訳なかったと謝罪した。
住民投票に向けて開始した資金集めキャンペーンのウェブサイトには、「私は報道機関の一員として汚いキャンペーンのからくりを目の当たりにし、アラスカの有権者をなびかせるために禁止主義者がついてきたうそを目の当たりにしてきた」と記している。