トッププレーヤー錦織圭、重圧への対処とテニスへの愛を語る
(CNN) 日本人プロテニスプレーヤー、錦織圭(23)にとって、かつての目標は「プロジェクト45」だった。そして今は「プロジェクト10」へと変わった。
プロジェクト45とは、男子テニスの世界ランキングでこれまで日本人最高だった松岡修造氏の46位を追い抜くこと。錦織は2011年10月に世界47位から30位になり、この目標を達成した。
その後も錦織はノバク・ジョコビッチ(セルビア)やロジャー・フェデラー(スイス)といったトップ選手を倒すなど快進撃を続け、現在は自己最高の世界ランク11位。トップ10入りをうかがっている。
その一方で順位が上がれば上がるほど、日本における錦織人気はロックスター並みに押し上げられ、日本人初の4大大会優勝を期待する声も聞かれるようになった。「(世間からの期待を)あまり考えすぎないようにしている。考えはじめるとプレッシャーになってしまうから」と、錦織はCNNに語った。
「自分のチームや自分の国、自分のファンとかいろいろなことからプレッシャーを感じることがある。でもそれをうまくコントロールしなくてはならない」と錦織は言う。「次の目標は4大大会で勝つこと。いつか実現できれば」
錦織は13歳で日本を離れ、米フロリダ州のニック・ボラテリー・テニスアカデミーに留学。初めは英語もうまく話せなかったが、鍛錬のかいあって渡米から5年もたたずしてデルレイビーチ国際テニス選手権でツアー初優勝を果たした。