アップル、グーグル、フェイスブックが支配する世界――SFの悪夢は現実になるか

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アップルはといえば、過去最高となった業績発表を受けて株価は5月に10%急騰。時価総額はポーランドのGDPを超えた。もしその気になれば、単独で欧州の金融危機にさえ対応し得る。そしてアップルはウェイランド社と同様に、社会的責任を捨てたかのように見える。

つまりプロメテウスが描く2023年の姿は、実は完全に架空のものとは言い切れないのかもしれない。

アップル、グーグル、フェイスブックの3社は富と影響力においてウェイランド社と化しつつありながら、蓄えた富をほとんど社会に還元していない。

例えばグーグルは、技術とサービスにおける強大な影響力を行使して競争を阻害した可能性があるとして、欧州連合(EU)と米国の当局が独禁法違反の疑いで近く調査に乗り出す見通しだ。同社はこれを否定している。

米連邦取引委員会(FCC)は先月まとめた報告書で、グーグルの社内にはユーザーの電子メールやパスワードといった個人情報の収集を目的とした組織的な制度があると指摘した。

フェイスブックは会員情報の利用をめぐって果てしないいたちごっこを演じている。「タイムライン」「オープングラフ」といった製品を見る限り、ザッカーバーグ氏はユーザーのプライバシーを侵害し、自分の会社の価値を高めてくれるデータ製品としてユーザーをパッケージ化することに余念がないようだ。

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