フェイスブック利用者が10億人を突破、次の目標は中国
ニューヨーク(CNNMoney) 米交流サイト大手フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は4日、同サービスの利用者が10億人を突破したと発表した。
ザッカーバーグ氏は「フェイスブックの月間実質利用者が、今朝10億人を超えた」「10億人の交流を支援できるのは素晴らしい。自分の人生の中で何よりも誇りに思う」と語った。
10億人の利用者がいるということは、世界の人口のうち、7人に1人がフェイスブックを使っている計算になる。
フェイスブックはザッカーバーグ氏が米ハーバード大学の寮で創設して以来、順調に利用者を増やしてきた。北米と欧州の伸びは鈍化したが、アジアの各国や途上国で利用者が増え続け、200以上の国と地域に広がっている。
5億人に到達するまでには6年かかったが、その後ほぼ2年で倍になった。過去1年の増加率は30%近くに達し、ブラジルなどの地域では倍増している。
ただ、5月に上場を果たした後、株価は40%以上下落するなど振るわない状況が続いており、収益の拡大が最優先課題になっている。4日の取引は1%以上上昇して始まった。さらに、交流サイトの次の主戦場になるとみられるモバイル分野の強化にも力を入れる。
次の10億人獲得に向けて注目されるのが、中国への進出だ。同国では政府の検閲により、フェイスブックにアクセスすることができず、13億人の国民は国内の交流サイトを利用している。
フェイスブックは直近の四半期決算で「引き続き中国への進出を検討する」と表明。妻のプリシラさんは中国系で、ザッカーバーグ氏も中国語を勉強中だ。