ネットの動画再生、待てる時間は2秒まで?
(CNN) インターネットの動画は2秒たっても再生が始まらないとユーザーが離れ始め、10秒待たされると約40%が見るのをやめてしまう――。米マサチューセッツ州立大学アマハースト校とIT大手アカマイ・テクノロジーズが実施した調査で、そんな実態が判明した。
調査は動画の視聴者670万人を対象に10日間にわたって実施し、この間に再生された動画2300万本について視聴状況を調べた。
その結果、動画の読み込みにかかる時間が2秒を過ぎると、以後は1秒遅れるごとに、ユーザーが離れる率が5.8%高くなることが判明。ニュースなどの短い動画に比べると、1時間のテレビ番組など長編の動画の方が、待ってもらえる時間が長いことも分かった。動画がうまく再生されなかったウェブサイトをユーザーが週内に再度閲覧する確率は、うまく再生できた場合に比べて約2%減るという。
また、携帯電話で動画を見る場合は、高速接続が利用できるコンピューターに比べて読み込みに多少時間がかかっても、容認される傾向があった。
ネットの表示時間をめぐっては、ウェブページの読み込みを待てる時間は動画よりもさらに短いという報告もある。ニューヨーク・タイムズの2月の記事によれば、ウェブサイトの表示速度が競合サイトに比べてまばたきよりも短い250ミリ秒(1ミリ秒は1000分の1秒)遅くなるだけで、ユーザーがそのサイトを閲覧する頻度は下がるという。