「充電器」でiPhoneをハッキング 米大学チームが実演へ
(CNN) 米アップルのスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」やタブレット端末「iPad(アイパッド)」に対して特殊な充電器を利用することで1分以内にハッキングできる手口があることが4日までに分かった。米ジョージア工科大学の研究チームが近く、コンピューターセキュリティーに関する国際会議で発表する。
アップルのパソコンはこれまで、よりシェアの高いウィンドウズ・パソコンに比べてハッカーらに狙われにくいとされてきた。携帯端末用基本ソフト「iOS」のアプリやアクセサリーは、事前に審査する方式を取ることでリスクを抑えている。
ところが同大学のビリー・ラウ氏らが製作した「Mactans」という名の充電器を使うと、最新版iOSの防御システムを突破し、現行機種に任意のソフトを簡単に送り込むことができるという。
Mactansがアップル製充電器の改造版か、チームが新たに作り出したものかは明らかでない。
チームは米ラスベガスで7月27日から開催されるセキュリティー会議「ブラックハット」でハッキングを実演する予定。さらに、より多くの時間と予算をかけるとどんなことが可能か、こうしたハッキングを防ぐためにアップルやユーザーが取り得る対策は何かといった点にも言及する構えだ。