米NSA、ブラジルとメキシコの大統領を監視か
ブラジル・サンパウロ(CNN) 米国家安全保障局(NSA)がブラジルとメキシコの大統領に対して盗聴などの監視活動をしていた疑いが浮上し、両国は2日、米大使を呼んで事実関係の確認を求めた。
現地メディアが1日に伝えたところでは、NSAの監視活動について記した文書はブラジルのジャーナリスト、グレン・グリーンウォルド氏が、NSAの機密情報を暴露しているエドワード・スノーデン容疑者から入手した。
この文書のうち1件は、メキシコのペニャニエト大統領が選出される1カ月前の2012年6月の日付入りで、ペニャニエト氏が選出された場合の内閣の顔ぶれについて語った内容が含まれていた。
ブラジルのルセフ大統領については具体的な通信の内容には触れていないものの、側近との電子メールや携帯電話の通信を傍受するためにNSAが使ったとされる手段が示されている。
グリーンウォルド氏は1日、テレビ番組に出演し、「彼らがスパイ活動を行っていたことが、この文書ではっきりした」と語った。