米サンフランシスコで深まる格差対立、グーグルバスが露呈

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
バス通勤は渋滞緩和につながるとの見方もある

バス通勤は渋滞緩和につながるとの見方もある

グーグルバスを巡っては、自転車用レーンをふさぐなどして交通の妨げになり、公共バスのバス停を占拠しているなどの批判が出ていた。企業が専用バスにかける金があるなら、公共交通機関の改善のために貢献すべきだとの声もある。

カリフォルニア州の公共政策研究機関などの調査によると、サンフランシスコの住民に占める貧困層の割合は23.4%。ハイテク大手の従業員でない限り、通勤には老朽化した公共バスやトロリーバス、列車などを利用するほかない。

家賃の上昇に伴って市内に住み続けられなった住民は、郊外に追いやられてますます公共交通機関への依存度を強めている。

もっとも、バスにはマイカー通勤の交通量を減らして渋滞や公害を防ぐ効果もある。「問題はバスにあるのではなく、公共交通機関の不備や、ハイテク企業の多くが公共交通手段のない郊外に位置していることにある」と専門家は指摘する。

問題は交通機関だけにとどまらない。高給取りのハイテク企業従業員の流入により、サンフランシスコの平均家賃は3414ドル(約35万円)に跳ね上がり、住宅価格は過去3年で22%上昇した。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「Tech」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]