トルコ首相、ツイッターを「遮断する」
(CNN) トルコのエルドアン首相は20日、インターネットの短文投稿サイト「ツイッター」へのアクセスを遮断すると語った。トルコ国内のネットユーザーからは、ツイッターに接続できないとの声が多く上がっている。
エルドアン首相は遊説先の西部ブルサで、「裁判所の命令もある。ツイッターを根絶やしにする」「国際社会はいろいろと言うだろうが全く気にしない」と語った。
その数時間後に首相府はツイッターの経営陣がインターネットの特定のサイトへのリンクを削除するよう求めた裁判所命令を無視していると非難する声明を出した。アナドル通信によれば、首相府は「裁判所の判決を無視し続ける場合には、トルコ市民の不正な扱いを防ぐ最後の手段としてツイッターへのアクセスを遮断することもありうる」と述べた。
エルドアン首相は以前も、交流サイト(SNS)のフェイスブックや動画投稿サイトのユーチューブへのアクセスを遮断する構えを見せていた。
トルコではSNS上にエルドアン政権の元閣僚による汚職事件の捜査に関する情報が流され、政府はこれを止めようと懸命だ。
ネット上には、エルドアン首相とその周辺との間の電話内容とされる録音データも流出している。このうち野党議員の演説の生中継を巡るテレビのニュースチャンネルの幹部との通話など数件については、本物であることを首相本人が認めている。
トルコでは3月末に統一地方選が予定されている。