運転免許証をスマホで表示、来年実験へ 米
ニューヨーク(CNNMoney) 米中西部アイオワ州の運輸行政当局は20日までに、アプリを通じて携帯電話上などに表示出来る運転免許証の発行の実験を来年開始することを明らかにした。全米で初の試みともみられる。
ただ、一般向けに実施した後でも、運転手の好みも考慮し、従来のプラスチック製カードの免許証も引き続き認める。カードと「スマホ免許証」の両方を持つことも可能にする。
デジタル化された免許証は応用ソフトを利用して作成するもので、運転手の顔の3D写真を載せ、治安執行機関要員による人物照合を容易にする。
運輸行政当局の報道担当者は、免許証のデジタル化について情報端末の拡散が進む社会をにらんだ対応策と説明。免許証は身元証明の手段にもなることを踏まえ、識別番号の他、指紋照合や顔認知の機能も載せて安全管理を図る。
デジタル化された免許証の安全性はカードより高くなる可能性があるとして、盗難や成りすまし、偽造などの犯罪が減ることも期待している。
同州当局は約1年にわたり免許証のデジタル化の検討を重ねていた。免許証を最初に発行する実験例としては、州職員のグループが対象となる。一般向けの発行時期は不明となっている。