ツイッター、9%の人員削減 動画アプリ「Vine」も停止
ニューヨーク(CNNMoney) ツイッターは27日、全従業員の9%を削減すると発表した。営業やマーケティングの部署の約350人が対象となる。
同社は決算を伝える株主への書簡で「リストラにより、引き続きもっとも優先順位の高いものに十分な資金を回すことができる。一方で、中核的でない分野への投資を減らし、さらなる効率アップを進める」と表明した。
ツイッターをめぐっては、ディズニーやグーグル、セールスフォースが買収に関心をもっているとされたが、いずれの企業とも買収話はまとまらなかった。
またツイッターは同日、動画共有アプリ「Vine」の提供をやめる計画を明らかにした。Vineは6秒間の短い動画を公開できる機能をもち、一部の動画制作者から強い支持を受けていたが、最近ではツイッターの動画中継アプリ「Periscope」に主役の座を譲っていた。
ただしVineのサービスはウェブサイト上で続けられるという。
ツイッターの今年7~9月期のアクティブユーザー数は前期比400万人増の3億1700万人だった。だがインスタグラムやスナップチャットといった後発組の交流サイトと比べ、成長のスピードは遅い。
新規ユーザーの獲得が進まない理由としては、複雑なインターフェースと嫌がらせの被害に遭いやすい点が指摘されている。ジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)兼共同創業者は株主への書簡で「来月には安全ポリシーや製品、実施戦略について重要な発表を行う予定だ」と述べている。