夢の海底未来都市構想「オーシャン・スパイラル」
(CNN) 日本の大手総合建設会社、清水建設はこのほど、海底未来都市構想「オーシャン・スパイラル」を発表した。
オーシャン・スパイラルは海からエネルギーを得て、深海養殖で食料を生産する。居住区では5000人もの人々が暮らせるという。イメージはハリウッド映画のCGを思わせる青一色の世界だ。清水建設は東京大学や政府機関、エネルギー企業などからアドバイスを得てこの構想を作り上げた。
海面近くの巨大な球体(直径500メートル)には、居住施設やオフィス、ホテルなどが置かれる。出入り口は球体の上にある。球体と海底施設を結ぶのが、長さ3000~4000メートルのらせん状の構造物だ。ここでは海面近くと深海の水温差を利用した発電も行われる。
海底の施設には潜水艦用の港や工場が置かれる。工場では海底の微生物を使って二酸化炭素からメタンを製造する。海水面の上昇やクリーンなエネルギー源の開発といった未来の課題を解決するには、こうしたプロジェクトが必要なのではと清水建設は言う。