アリゾナ州議員襲撃事件 容疑者が初出廷
アリゾナ州トゥーソン(CNN) 米アリゾナ州トゥーソンで8日に起きた銃撃事件で逮捕されたジャレッド・リー・ロフナー容疑者(22)が10日、フェニックスの裁判所に初出廷し、罪状を言い渡された。有罪になれば死刑になる可能性がある。予備審問は1月24日に行われる予定。
一方、頭に銃撃を受けた民主党女性議員、ガブリエル・ギフォーズ氏の容体は、依然予断を許さないものの安定しているという。同議員は、脳の左部分を弾丸が貫通する重傷を負っており、病院関係者によると現在、ストレスを最小限にするため人工的に昏睡状態に置かれている。医師らは同議員の回復を楽観視しているが、頭部に銃撃を受けた場合、一般に3日目が山になるとしている。
事件では連邦地裁判事や9歳の少女らを含む6人が死亡、14人が負傷した。病院関係者によると、ギフォーズ議員のほか7人が依然入院中で、うち5人は重体だという。
全国で半旗が掲げられるなか、オバマ大統領は10日朝、国民に黙とうを呼び掛けた。複数の政府高官によると、オバマ大統領は12日にトゥーソンを訪問する予定だという。
ギフォーズ議員は11月の中間選挙で、保守系草の根運動「ティーパーティー」の推薦する共和党候補者と激戦の末、当選していた。3月にオバマ政権の医療保険改革法が成立した後、同議員を含む3人の民主党議員が事務所への破壊行為を報告していた。