米ミネソタで銃乱射、容疑者含む6人死亡 解雇の逆恨みか
(CNN) 米ミネソタ州ミネアポリスで27日、会社から解雇を言い渡された男(36)が職場へ戻って銃を乱射し、創業者ら5人を殺害した。容疑者自身もその場で自殺した。
ミネアポリス警察が28日発表したところによると、事件は27日午後、市内のアクセント・サイネッジ・システムズ社で10~15分間のうちに起きた。この日の午前中に解雇された男が午後4時半ごろ、けん銃を持って同社のオフィスに侵入し、発砲を始めた。警察は数分後に現場に到着。容疑者の男は地下で死んでいるのが見つかった。
アクセント社の創業者でイスラエル生まれのルーベン・ラハミム氏(61)が撃たれて死亡した。同社は視覚障害者向けの点字標識などを専門に扱う従業員30人の会社。ラハミム氏はその業績や地域への貢献を高く評価され、今年3月にはホワイトハウスで表彰を受けていた。
同氏と従業員、偶然居合わせた宅配便配達員(29)ら4人が即死、1人が搬送先の病院で息を引き取った。さらに負傷者2人が病院に収容され、1人は重体、もう1人も重傷を負っている。
警察は男のアパートで、もう1丁のけん銃と弾丸1万個入りの包みを押収した。男の両親は「息子には長年の精神疾患があり、近年は連絡が途絶えていた」と話している。