ハッカー集団「アノニマス」、米司法省サイトを乗っ取り 脅迫文も
(CNN) 米司法省量刑委員会のウェブサイトが26日未明、国際ハッカー集団「アノニマス」を名乗る人物らに一時的に乗っ取られ、告発データを流出させるとの脅迫文が掲載された。
同委員会は、裁判の量刑ガイドラインを制定する連邦機関。脅迫文は、今月11日にインターネット活動家のアーロン・シュワルツ氏が自殺したことについて、データ窃盗などで不当に重い罪を問われていたことが死の原因になったと主張。司法制度が改善されなければ、司法省や関連機関に不利な情報を報道機関に流すと脅迫した。また、複数のページをユーザーが自由に書き換えられるように改造した。
サイトは同日中に復旧している。
米連邦捜査局(FBI)は、脅迫をただちに察知し、刑事事件として捜査を開始したと述べた。
シュワルツ氏は米マサチューセッツ工科大学などから学術論文などのデータを大量に盗み出したとして逮捕、起訴されていて、禁錮35年の刑を言い渡される可能性があった。遺族らは、検察の追及が自殺の原因になったと主張している。