ハンフォード核施設の汚水流出、ワシントン州知事が強い懸念
(CNN) 米ワシントン州のジェイ・インスリー知事は15日、同州南東部ハンフォードの核廃棄物貯蔵施設にあるタンクから放射性物質を含んだ液体が年間150~300ガロン(約560~1200リットル)ずつ流出していると発表した。
インスリー知事は、この流出が直ちに公衆衛生上の危険をもたらすわけではないとしながらも、「大変毒性の強い放射性物質がワシントン州の地面や地下水に流れ込んでいる。これを食い止めるため、断固とした方針で対処する必要がある」と述べ、放置するわけにはいかないと語った。
これを受け、米エネルギー省のスティーブン・チュー長官は、インスリー知事を召喚。インスリー知事は来週、ワシントンDCに飛び、チュー長官と会談するとしている。
インスリー知事の事務所によると、タンクは1940年代に作られた一重殻タンク(貯槽が1枚の鋼板で作られている)で、約44万7000ガロンの汚泥が貯蔵されているという。ハンフォードの貯蔵施設には177のタンクがあり、そのうち149は一重殻タンクだという。