米ワシントン州の橋崩落事故 原因は貨物と橋げたの衝突
ワシントン州マウントバーノン(CNN) 米西部ワシントン州スカジット郡で23日に発生した橋の崩落事故で、米国家運輸安全委員会(NTSB)の初期調査の結果、橋を渡ろうとした18輪大型トレーラーの積み荷が橋の「上部構造」の一部に衝突したことが崩落の原因であることが明らかになった。
カナダのバンクーバーと米ワシントン州シアトルを結ぶ州間高速道路で23日午後7時頃、スカジット川にかかる橋の一部が崩落した。この事故でトレーラーの後ろを走っていた車2台が川に転落した。1台目の車に2人、2台目に1人が乗っていたが、幸い死者は出なかった。
ワシントン州のインスレー知事は、同高速道路は主要道路で、長期間閉鎖されることにより、地元経済や住民は大きな打撃を受けるとし、同州北部のスカジット、スノーホーミシュ、ワットカムの3郡に非常事態を宣言した。
崩落した橋は1955年に建造され、米連邦道路管理局(FHA)は「機能的に老朽化した」橋に指定していた。しかしワシントン州交通局は、昨年11月にこの橋の検査を行い、安全性に問題はなかったとしている。