シリアで米ジャーナリストが行方不明に、両親が情報求めレバノンへ
(CNN) 内戦状態のシリアで昨年夏に行方不明となった米国人フリージャーナリスト、オースティン・タイス氏の両親が23日、隣国のレバノンへ向かった。同氏の解放に向け、協力者を探すのが目的だという。
タイス氏はシリア内戦の取材中、8月13日を最後に消息を絶った。まもなくシリアを後にしてレバノンへ移動する予定だったとされる。
米国務省はタイス氏がアサド政権の当局者らに拘束されたとの見方を示した。同氏は当局の正式な許可を得ずに入国していた。
しかしタイス氏の父親は昨年11月の記者会見で、シリア政府から同氏の行方は把握していないと言われたことを明らかにした。
インターネットの動画共有サイト「ユーチューブ」では10月、タイス氏とみられる男性が武装グループに囲まれ、坂を上る場面の映像が公開された。国務省はこの映像について「本物かどうかは疑わしい」との立場を示している。
同氏の両親は昨年、CNNとのインタビューで「息子を拘束しているグループの正体についてあれこれ言うつもりはなく、ただ家に帰してほしいだけだ」と語っていた。