8歳少年が高齢女性を射殺、直前まで暴力的テレビゲーム 米
(CNN) 米ルイジアナ州当局は26日までに、8歳の少年が祖母とみられる女性を銃で撃ち、女性は即死したと明らかにした。少年は直前まで暴力的なテレビゲームに興じていたとされ、発砲行為との関連が疑われている。
現場は州都バトンルージュから北へ30キロ余り離れた町スローターのトレーラーハウスで、事件は先週起きた。少年は当初、銃で遊んでいて誤って女性を撃ったと供述したが、その後の調べにより、居間でテレビを見ていた女性の後頭部を意図的に撃ったことが明らかになった。
地元捜査当局によれば、10歳以下の子どもに刑事責任を問わない同州の法律に基づき、少年は不起訴となる。親族や友人らによれば、女性は日ごろから少年の面倒を見ていて、同じ寝室で眠るなど良好な関係にあったという。
捜査当局は「銃撃の動機は不明」とする一方、少年がその数分前まで、ゲーム機で人を殺すことによりポイントが増えるアクションゲームに熱中していたことを明らかにした。
銃は女性が所有していたとみられる。近所の住民らは「銃はどこに置いてあったのだろう」との疑問を口にした。
暴力的なゲームと犯罪との関係は、コネティカット州の小学校で昨年末に起きた銃乱射事件の加害者がテレビゲームの影響を受けていたとの指摘などにより、改めて注目されている。銃暴力の問題に取り組むバイデン副大統領は最近、暴力的なゲームなどに課税して暴力の被害者や遺族への支援に使う案を打ち出した。