米軍、パキスタン過激派TTPの最高幹部を逮捕 軍事作戦で
(CNN) 米国務省のハーフ副報道官は11日、米軍がパキスタンの過激派「パキスタン・タリバーン運動」(TTP)のラティフ・メスード最高幹部(32)を逮捕したと発表した。
TTPの内部事情に詳しい消息筋によると、同幹部はTTPのハキムラ・メスード指導者の最側近。メスード幹部は米軍が今週前半、アフガニスタン東部ホスト州で実施した軍事作戦で拘束されたという。10日に逮捕されたことを確認したとしている。
この軍事作戦の詳細は不明。
メスード幹部はパキスタン西部にある政府直轄部族地域の南ワジリスタンの出身。TTPでは、ハキムラ指導者に代わりジャーナリストら外部の人間との会合などを仕切っていたという。
TTPは国際テロ組織アルカイダとのつながりも指摘される。パキスタンで多数の爆弾テロ事件を起こし、米軍はTTP幹部を標的に無人武装偵察機による攻撃を仕掛けてもいる。ベトゥラ・メスード元指導者は2009年、米軍の無人機攻撃で殺害された。
ハーフ副報道官によると、TTPはニューヨークのタイムズスクエアで2010年に起きた爆破未遂事件にも関与していた。