機内で赤ん坊を平手打ち、男に禁錮8カ月の実刑 米
(CNN) 旅客機の機内で泣き出した生後19カ月の赤ん坊を平手打ちしたとして暴行罪に問われたアイダホ州の男に対し、米連邦裁判所は6日、禁錮8カ月の実刑を言い渡した。被告人の弁護人が明らかにした。
判決を言い渡されたのはジョー・リッキー・ハンドリー被告。昨年10月の罪状認否で起訴内容を認めていた。
弁護人は、判決は尊重するとしながらも、禁錮8カ月という量刑は検察側の求刑より2カ月長く、起訴内容対して「不釣り合い」だと主張している。
ハンドリー被告は昨年2月、米デルタ航空の国内便で赤ん坊連れの乗客と隣り合わせになった。米連邦捜査局(FBI)などの調べによれば、赤ん坊が泣き出すとハンドリー被告は「その赤ん坊を黙らせろ」とののしり、赤ん坊の顔を平手打ちしたとされる。
赤ん坊は右目の下に傷を負い、さらに大声で泣き叫んだ。
弁護人によると、事件当日のハンドリー被告は、前日に息子が昏睡状態に陥ったと知らされて悲嘆に暮れていた。息子の生命維持装置を外すかどうかを決めるため、アトランタに向かう途中だったという。息子は翌日、息を引き取った。
弁護人はハンドリー被告について、「あの晩は気分がすぐれず、人を傷つける言葉を発してしまったが、そうでなければあんな言葉は口にしない」と話している。