エボラ感染の看護師、当初発表より4日前に発症か 米
(CNN) 米テキサス州ダラスの病院の看護師(29)がエボラ出血熱に感染した問題で、この看護師が当初発表された発症日より4日早い10日に発症し、ダラスとオハイオ州クリーブランドを往復する旅客機に乗っていた可能性があることが分かった。米疾病対策センター(CDC)が16日に明らかにした。
調査や経過観察の対象者は一気に増え、一部の学校が休校になるなど各地で不安が広がっている。
ダラスの病院で死亡した患者を看護していた看護師のアンバー・ビンソンさんは、14日に入院してエボラ感染が確認された。ビンソンさんはその前日の13日、クリーブランド発ダラス行きのフロンティア航空便に搭乗。この時点で微熱はあったが、エボラの症状は出ていなかったと当局は説明していた。
エボラは患者の体液を通じて感染することから、発症していなければ他人に感染させる恐れはないとされる。
しかしCDCの専門家はオハイオ州で記者会見し、ビンソンさんが11日の時点で発症していた可能性があることが分かったと述べ、「10日に発症していた可能性も否定できない」と語った。