クルーズ船で米病院職員を隔離 エボラ検体に接触の恐れ
一方、同病院で2次感染した看護師の1人、アンバー・ビンソンさんが診断前に米フロンティア航空便でダラスとオハイオ州クリーブランドを往復していた経緯を巡り、同航空は接触の可能性が考えられる800人に、米疾病対策センター(CDC)への連絡を呼び掛けている。対象者の中には行き帰りの便に乗り合わせたり、帰りの機体が使用中止となるまでの5回のフライトに搭乗したりした乗客が含まれている。ただ、乗客らが感染した可能性は非常に低いとみられる。
2次感染した1人目の看護師、ニーナ・ファムさんの治療にかかわった別の看護師は16日、CNNとのインタビューで、病院から与えられた防護服では首の部分が覆われていなかったと明かした。病院側に「どうして口や鼻に近い部分が露出しているのか」と尋ねたが返事はなく、新しい防護服を発注済みだとだけ告げられたという。看護師はさらに、同病院の職員はリベリア人患者が9月に入院するまで、エボラ熱についての訓練を義務付けられていなかったとも語った。
CDCの報道官は17日、医療現場からの懸念に対応するため、防護服などの着脱に関する指針をまもなく更新すると発表した。