ベン・ブラッドリー氏が死去 ウォーターゲート報道を指揮
ブラッドリー氏は1921年にボストンで生まれた。第2次世界大戦では海軍兵としてフィリピン・レイテ島など十数カ所の戦闘に出陣。戦後の48年にワシントン・ポストの記者となったが3年後にいったん辞職した。パリの米大使館職員、米誌ニューズウィークの欧州特派員やワシントン支局長を経て、61年にワシントン・ポストによるニューズウィーク買収とともに同紙に戻った。
新人議員時代のケネディ元大統領をはじめ、ワシントンの有力者たちと親交を深める一方、権力者に対する懐疑心や批判姿勢を失うことはなかった。
2度の結婚で3人の子どもの父となった後、同紙記者だったクイン氏と78年に結婚。2人の間には息子が1人生まれた。
オバマ大統領は昨年、米市民として最高位の勲章である「大統領自由勲章」を同氏に授与していた。