ヴァージンの宇宙旅客機、試験飛行中に墜落 2人死傷
(CNN) 英富豪リチャード・ブランソン氏率いるヴァージン・グループ傘下の宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティックの宇宙旅客機「スペースシップ2」は10月31日、試験飛行中に何らかの異常を来し、墜落した。この事故でスペースシップ2に乗っていた2人の操縦士のうち1人が死亡したほか、1人が重傷を負い病院に搬送された。
スペースシップ2墜落の一報は、現地時間午前10時過ぎに伝えられた。
米連邦航空局(FAA)によると、現場は米カリフォルニア州南部のモハベ砂漠上空で、事故はスペースシップ2が、輸送機「ホワイトナイト2」から切り離された直後に発生したという。
ヴァージン・ギャラクティックの最高経営責任者(CEO)、ジョージ・ホワイトサイズ氏は「宇宙は生易しくない。今日は大変な1日だった。事故原因を究明する一方、捜査にも協力する。われわれはこの困難を乗り越える」とコメントした。
ヴァージン・ギャラクティックは以前から、スペースシップ2で乗客を地上約100キロまで輸送し、数分間の無重力体験をした後、地上に戻るという「宇宙旅行」の販売を計画しており、早ければ2015年にも最初の宇宙旅行を実施する予定だった。
米国家運輸安全委員会(NTSB)は事故原因を調査するための緊急調査団を現場に派遣するとしている。