テロ脅迫に不安募らせる兵士の家族、写真や投稿の削除も
(CNN) 米中央軍の公式ツイッターがイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」を名乗る集団に乗っ取られ、テロ予告めいた文言が投稿された事態を受けて、米兵の家族らが不安を募らせている。インターネットに投稿した写真やコメントの削除に追われるなど、ネットと実生活の両方で身の安全に気を配る家族も増えた。
兵士を夫にもつ女性は、一晩中かかってフェイスブックに掲載した子どもの写真や学校の場所などに触れた投稿を削除した。グーグルで自分の名前を検索し、一家の居住地が簡単に見つけられないことを確認。翌朝には車のフロントガラスに張ってあった軍のステッカーをはがした。
特殊部隊に所属する夫との間には3人の子どもがいる。「これまでは夫の仕事を誇りにしてきた。しかし今は配偶者の多くが、ISISやISISのシンパに狙われるのではないかとおびえている」とこの女性は話す。
乗っ取られた中央軍のツイッターには、すべて大文字の英文で「米兵よ、いま行く。気をつけろ。ISIS」という文言が掲載された。そこからリンクされた声明には、「お前たちのことはすべて知っている。お前のことも、妻と子どもたちのことも」と書かれていた。