米原潜3隻の出動に支障、無許可の修理が判明し追加検査

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
米原潜の修理作業で不手際

米原潜の修理作業で不手際

(CNN) 米海軍は9日までに、バージニア級の攻撃型原子力潜水艦3隻の修理で請負業者による承認事項でもなく、報告もなかった溶接作業の実施が判明し、3隻の作戦出動を規制する措置を講じたとの声明を発表した。

問題の作業が加えられていたのは3カ所の蒸気管の曲折箇所で、軍需企業「ゼネラル・ダイナミックス・エレクトリック・ボート」の提供部品。同社との共同の品質検査で、蒸気管の追加の機能検査や修理が必要と判断したという。

米軍事専門紙「ディフェンス・ニューズ」(電子版)は5日、問題の蒸気管は原子炉内で生じる蒸気の推力システムへの取り入れを促す機能を持つと伝えた。同紙は海軍高官の話として、問題点を放置しておけば長期的な摩耗が生じる懸念があるとも報じた。

出動態勢に影響が出たのは「ジョン・ウォーナー」「ノースダコタ」に「ミネソタ」の原潜3隻。

この中でジョン・ウォーナーは今月1日、米バージニア州の米海軍造船所で就役式典が催されたばかりだった。海軍のグリナート前作戦部長は式典で、同潜水艦には最新のハイテク技術が盛り込まれ、海軍保持の兵器の中で最も決定的な打撃力を有すると誇示していた。

米海軍によると、蒸気管には別の企業2社も絡み、必要な調査を行っているという。未承認の溶接作業は造船企業の下請け会社が行っていた。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「USA」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]