FBI、クリントン氏側近から事情聴取 私用メール問題で
(CNN) ヒラリー・クリントン米前国務長官が公務に私用メールを使っていた問題で、米連邦捜査局(FBI)が過去数週間の間にクリントン氏の側近数人から事情を聴いた。米当局者がCNNに明らかにした。
FBIに事情を聴かれた側近の中には、クリントン氏に最も近い長年の側近、フーマ・アベディン氏も含まれる。
クリントン氏の私用メール問題に関するFBIの捜査は終盤に差し掛かっている。司法当局者によれば、これまでのところ、クリントン氏が故意に法律に違反したことを裏付ける証拠は見つかっていないという。
FBIは数週間以内にクリントン氏本人からも事情を聴く見通し。アベディン氏の弁護士はコメントを避けているが、アベディン氏は捜査に協力的だったと当局者は話している。クリントン氏や側近の事情聴取はこうした捜査の慣例として行われているという。
捜査ではサーバーのセキュリティー対策や機密情報の扱いが焦点となっている。この問題についてFBIや司法省の広報はコメントを避け、クリントン陣営やクリントン氏の弁護士もこれまでのところ取材に応じていない。
FBIの捜査は数週間以内に完了する見通しで、その結果を受けて司法省が立件するかどうかを判断する。
クリントン氏が米大統領選に向けた選挙運動中であることから、FBIは注目を集めないよう配慮しながら事情聴取を行ってきた。クリントン氏本人はシークレットサービスに警護され、常に支持者や報道陣に囲まれている。このためFBIは、弁護士や警護担当者と調整しながら同氏の事情聴取を行う方針。