男性を射殺した警官訴追 米オクラホマ州
(CNN) 米オクラホマ州タルサで男性が警官に射殺された事件で、タルサ郡の地区検事は22日、過失致死罪で警官を訴追したと明らかにした。
ベティ・シェルビー容疑者は、路上に停車していたスポーツ用多目的車(SUV)の近くにいたテレンス・クラッチャーさん(40)を射殺した。
起訴状によれば、シェルビー容疑者は「恐怖心から不合理な行動を取り、発砲に至った」という。容疑者はクラッチャーさんが「適法な命令」に従わなかった後、「不法かつ不要に」クラッチャーさんを撃った疑いで訴追された。
シェルビー容疑者が有罪になった場合、禁錮4年から終身刑に処せられる可能性がある。
シェルビー容疑者の弁護士によれば、容疑者はクラッチャーさんが奇異な行動を取って命令を無視したため、武器を取ろうとしているのではと懸念したという。
出動したパトカーやヘリコプターなど複数の警察カメラの映像にはクラッチャーさんが撃たれた状況が記録されており、射殺される前にクラッチャーさんは両手を頭の上に挙げた状態だった。彼はシェルビー容疑者から離れ自分の車に向かって歩いていた。
車の窓が開いていたかどうかを確認できるビデオはない。また、車の中に武器は見つかっていない。
事件は16日、放置車両が道路をふさいでおり、男性が走り去ったとの女性からの緊急通報から始まった。男性は「車が爆発する」と警告したという。
シェルビー容疑者は一番早く現場に到着したが、この件の通報を受けた出動ではなかった。容疑者の弁護士によれば、家庭内暴力に関する別の通報を受けて急行する途中、クラッチャーさんに遭遇したという。