トランプ氏会見、CNNにも矛先 意に沿わぬ報道切り捨てか
ニューヨーク(CNNMoney) 米国のドナルド・トランプ次期大統領は11日に開いた選挙後初の記者会見で、英情報機関の工作員がまとめたとされるメモをネットメディアの米バズフィードが未確認のまま公開したことを引き合いに、マスコミの報道は信用できないとする主張を展開した。
CNNは問題のメモについて確認を取った上で10日、2ページに要約した内容がトランプ氏とオバマ大統領に提示された極秘資料に添えられたと伝えていた。
トランプ氏はバズフィードが公表した内容を「偽ニュース」「いんちき」と決めつけ、「あの偽ニュースは主に1つのグループと1つのテレビ局によって書かれた」と主張してバズフィードとCNNを批判。バズフィードを「ごみの山」と形容し、CNNは「道を外れて」バズフィードをもとに報道したとかみついた。
CNNのジム・アコスタ記者からの質問は、「あなたのネットワークはひどい」「偽ニュースだ」と言って受け付けなかった。ただ数分後、別のCNN記者ジェレミー・ダイアモンド氏の質問には応じた。
大統領報道官に就任予定のショーン・スパイサー氏も記者会見の冒頭でバズフィードに触れ、「次期大統領に敵対していた左翼ブログが極めてみだらな偽情報を、大統領が就任する数日前にインターネットに掲載するのは言語道断であり非常に無責任」と酷評した。